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作成日:2020.7.14

【産婦人科医師が解説】
第2章 女性ホルモン低下による症状

第2章 女性ホルモン低下による症状

前回は、女性ホルモンとは何かについて、紹介しました。
今回は女性ホルモンの調子が悪い場合、どんな症状が出るのか?どういう時に症状が起きるのか?についてお話ししましょう。

「ホルモンバランスが悪い」と女性が感じるのは、体調が悪い、月経不順、イライラ・くよくよする、肌の調子が悪い、のぼせや発汗がある。などの時でしょうか?

女性ホルモンの働きが落ちると出やすい症状は、のぼせ、発汗、冷え、肩こり、頭痛、関節痛や関節のこわばり、イライラ、落ち込み、情緒不安定、不眠、疲れやすい、だるい、消化不良や便秘・下痢、皮膚や粘膜の乾燥、頻尿や尿もれ、などです。
自覚症状がなくても、糖やコレステロールの代謝異常が出たり(糖尿病や高脂血症などです)、血圧が上がったりする人も多いです。
また、もともと持っている病気の素質、甲状腺疾患やリウマチなどの自己免疫疾患が悪化することもあります。

女性ホルモンの働きが落ちると出やすい症状。イライラ・情緒不安定、物忘れ・鬱・不眠、冷え・肩こり、のぼせ・発汗、脂質代謝異常(コレステロール・中性脂肪の増加)、心・血管疾患のリスクの増加、皮膚の萎縮・色素沈着、骨量の減少、乳房の萎縮、性器の萎縮・排尿障害"

まず、なぜホルモンとのぼせや発汗が関係あるのかを説明いたしましょう。

異常な発汗や冷えは、からだの体温を保つ働きが不調なことを示しています。
体温を保ち、血流を調整して暑い寒いと感じる働きは、自律神経によるものです。

自律神経は、実は、ホルモンと同じところ、視床下部という脳の場所でコントロールしています。
ですから、ホルモンが低下すると視床下部の働きに影響し、自律神経がやっていること、心臓の拍動の調節や血流の調整、体温の調節、消化吸収、平衡感覚などが揺らぐことになるのです。

血流が滞ると、代謝が悪くなり、冷えやむくみも出ますし、体のすみずみまで栄養が運ばれにくく、かつ老廃物が集められにくくなります。胃腸の働きも止まり、便秘や下痢をしたり、胃が逆流したりと、食べて消化し排泄する機能が悪くなっていきます。
したがって、だるい、疲れやすい、胃もたれする、お肌の血色が悪い、たるむ、乾燥するなどが出るようになってしまうのです。ふだん私たちは、自律神経の働きを感じることはありません。意識しなくても勝手に体温や心臓や血流を調整してくれています。
しかし、女性ホルモンが低下した時や、疲れがたまっている時、ストレスや寝不足のときには、自律神経の働きが悪くなるのです。

また、感情・情動、食欲、睡眠、免疫などもホルモンや視床下部の働きと連動しています。
やたらイライラする、気分が落ちこむ、食欲にムラが出て過食や拒食になる、眠れない、寝てもすぐ目が覚める、風邪や口内炎・膀胱炎を起こしやすい、じんましんや喘息をおこしやすい、などもよく出る症状ですし、生理前にこのような症状が出る人は、女性ホルモンの変動が関係あります。

視床下部と自律神経、女性ホルモンの関係 自律神経や女性ホルモンは視床下部によりコントロールされているため女性ホルモンのバランスを崩している方の多くは、師匠株の働きが低下している可能性が高いため、同時に自律神経の機能に問題があることを意味しています。"

女性ホルモンが変動するポイント、これらの症状が出やすい時期は3つあります。
女性には、大きな女性ホルモンの変動がある点が男性と違う点、それによって、自律神経や、感情、免疫などが影響を受けやすいのが女性の健康特性です。
ホルモンの大きな変動があるのは、一生の中では
①思春期、更年期
②毎月の月経前1~2週間
③産前産後特に産後3ヶ月

です。この3つのポイントに気をつけましょう。

次回から、ホルモン変動に対応する方法について紹介いたします。

解説いただいた方
女性ライフクリニック銀座・新宿 対馬ルリ子先生

対馬ルリ子先生 (ITはなびらたけアドバイザー)

医療法人社団 ウィミンズウェルネス
女性ライフクリニック銀座・新宿
理事長、産婦人科医師・医学博士

1984年、弘前大学医学部卒業後、東京大学医学部産婦人科学教室助手、都立墨東病院周産期センター産婦人科医長などを経て、2002年にウィミンズ・ウェルネス銀座クリニックを開院